トラス問題の解法

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■トラス問題の解法手順に関する解説です。

 トラスは、建築構造物には必ずと言っていいほど取り入れられている構造方式です。
 トラス構造は、三角形を形成する部材の集まりですが、各部材は、
  ・回転自在の節点で接合される
  ・長手方向の軸力のみを受ける(曲げモーメントは生じない)
という前提で構成されます。

 解法には節点法と切断法の2種類がありますが、ここでは節点法による解法について、いくつかの例題を使って基本手順を説明しています。
 節点法は、トラスの各節点(部材の接合点)
について、そこに作用するすべての力(軸力、外力、反力)がつり合っているという力の平衡条件式を使って、未知の部材軸力を求める方法です。
 力のベクトルのデフォルトの向きを間違えずに、地道につり合い式を解いていけば解が得られます。

 なお例題は、機械設計技術者試験や建築士試験に出題された問題を少しアレンジしたものです。