かみ合い率

16,837

 

 かみ合い率の定義は少し分かり難いですが、一言で表すと歯車対において同時にかみ合っている歯の数になります。
 通常1以上の値をとりますが、この値が大きいほどかみ合いが滑らかとなり、ノイズ低減や歯形寿命の点で有利となります。
 かみ合い率は、一般に1.2以上が望ましいとされています。

 歯数比を変えずにかみ合い率を増やす方法には、圧力角を小さくする、高歯にする、などがあります。

 小歯車の歯数が切下げ限界歯数未満の場合(右図参照)は、かみ合い率は急激に低下し1を下回る状況(かみ合いが不正な状態)になります。
(この場合のかみ合い率計算には別掲のインボリュートートロコイド交点座標の算出が必要となります)

 なお、切下げ限界歯数については別掲記事(切下げ限界歯数)を参照して下さい。

 

<参考資料>

小原歯車工業㈱ 歯車技術資料

<参考URL>

歯車の設計とモデリングツール