JIS/ISOとASMEの相違点

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 JIS/ISOとASMEでは、形体定義に関する基本的な考え方に違いがあります。
 JIS/ISOは、図面上に特に指示のない限り、形体のサイズと幾何特性は別々に扱われる「独立の原則」が適用されますが、ASMEではそれらは相互に影響し合うという「包絡原理」が適用されます。

 ポイントとなるのは、最大実体サイズ(MMS)において許容される幾何偏差にありますが、この記事では例を挙げて簡単に解説しています。

 なお図例の中で、平面度を中心面に指示したものがありますが、現行JISでは規定されていません(ASMEにはあります)。
 中心線に対する真直度指示の中心面版の位置付けですが、ASMEの考え方との対比ということで参考にして下さい。

 

<参考資料>

・JIS B0420-1他
・ISO 1101:2011
・ASME Y14.5M-2009