歯形曲線の作成

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Fusion360には歯車作成用のスクリプトとして SpurGear が付属しています。
標準平歯車作成には非常に便利で、これを使った歯車モデリング例も多数公開されています。
ただ、モジュールや歯数を変更する場合はインボリュート曲線の再計算が伴うため、このスクリプトではモデルの再作成しか方法がなく、設計検討用としては使い勝手があまりよくありません。

歯形曲線は点をスプラインで結んで作ればよいのですが、Fusion360には座標を指定して点を作成したり移動したりするコマンドが用意されていないため、Pythonスクリプトでの制御が必要となります。
ここでは、予め作成しておいた点群スケッチに対して点の移動処理を行なわせることで、歯形曲線作成後であっても自由に編集できる方法を解説しています。
この方法を応用すれば、任意の関数曲線を作成・編集することも可能です。

なお、この解説ではFusion360によるモデリングとPythonプログラミングの基本を理解していることを前提としています。

 

<参考URL>

Fusion360 API Sketch Point API Sample
Fusion360 API Vector3D.create
Fusion 360 を Pythonで動かそう その6 スケッチポイントを描く
歯車の設計とモデリングツール (Fusion360用の3Dモデルも作成可能なギア作成ツール)