設計意図と幾何公差指示

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設計意図と幾何公差指示の関係についての解説です。

 幾何公差指示の目的は、形体定義のあいまいさの排除にありますが、これに則って厳密に幾何公差を図面適用していくと、本来設計的に重要ではない箇所に対して過大な精度・品質を要求する結果となりかねません。
 なぜなら、幾何公差で指示するということは、その箇所を測定によって確認し、管理するよう要求していることと同じだからです。

 幾何公差を指示した箇所は、設計側として必ず管理して欲しい部位であり、それ以外、つまりサイズ公差を指示した箇所は、2点間測定レベルの確認でよいと設計側で判断した部位である、とメリハリをつけるべきでしょう。
 これにより、品質とコストが適正化され、バランスの取れた設計が可能となります。

 ここでは、少し極端な例を使って、設計意図と幾何公差指示のあり方について説明しています。

 



 

 


 

キーワード
形体定義,位置偏差,TED