はめあいと公差計算

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はめあいと公差計算に関する解説です。

 軸と穴の直径寸法のばらつきが正規分布に従うとした場合の、はめあいの公差計算手順について解説します。

 最後に、JIS規定の公差クラスに基づいた穴と軸のはめあいの組合せについて、双方が干渉を生じる確率を計算するExcelシートを添付しています。
 このシートでは、幾何公差値(真直度)を設定することで、軸と穴の中心線の曲がりも考慮した計算を行います。
 また、予めKp値(確率変数)を決めておけば、それを満足する幾何公差の目標値を計算します。

 このシートは別掲のJIS推奨はめあい公差のシートと公差分析ツールの一部を流用して作成してあります。

 


 

 

 

 


はめあいと公差計算Excel

 はめあい公差クラスと幾何公差を組み合せた公差計算を行うExcelシートです。

 C8~C11セルの公差クラスはJIS推奨以外のクラスを入力可能です。
 D8~D11セルの数式を無視して、任意の数値を入れることができます。
 幾何公差値をゼロにすると、一般のはめあい公差計算になります。
 穴基準方式と軸基準方式のはめあい計算フォームを、シートを分けて準備してあります(revE以降)。

 「目標値」のテーブルでは、予め設定したKp値を満足する幾何公差値(軸、穴共通)を計算します(G13セル)。
 この値は、実際の幾何公差値(G8~G11セル)を決定するのに役立ちます。

 

 

2023.3.23 更新 (revD1→revE)