計算力学技術者

 

<概要>

計算力学技術者試験用にポイント部分をまとめた資料です。
計算力学技術者は日本機械学会の認定事業として実施される資格試験です。
大きく3つの分野があり固体力学、熱流体力学、振動にそれぞれ初級、2級、1級、上級アナリストのレベル分けがされています。
初級は講習会受講後に書類申請すれば取得できますが、それ以外は試験に合格する必要があります。
またこの資格は更新制度があり、資格取得後5年後に再申請する必要があります。
基本的に解析を専門業務としている技術者のための資格認定制度ですが、機械系技術者としての資質向上の一環として資格取得を目指してもいいでしょう。

 

以下は私が受験した固体力学分野に関する情報です。
※掲載記事は1級、2級の標準問題集を参考に試験対策用として独自にまとめたものですので、受験を目指す方は必ず標準問題集の方をしっかり学習してからまとめのつもりで参考にして下さい。

 

参考文献:原田 義明 (2019) “有限要素法よもやま話・Ⅰ【数理エッセイ集】” フォーラムエイト


<全般>

受験対策本の類は殆どなく、有限要素法の基本から応用まで広範囲の知識を持っている必要はある。
機械学会から試験対策用として標準問題集が発行されており、それを使っての勉強が中心となる。
専門者でないと最初は問題文の意味を理解するだけで困難を極めるが、関連書籍やネットの情報を参考に少しずつ解いていけば理解が進む。
1級、2級とも10分野程度に分けて出題されるが、どちらも全問不正解が2分野以下であることが合格条件であるため、的を絞っての勉強ではなく万遍なくやっておいた方がよい。

-【固体2級】

全問択一式で、70%以上の正答で合格。(合格率は30%前後)
線形静解析分野の有限要素法に関連した内容から出題される。
標準問題集からの類似の問題も多く出題されるため、この問題集を2,3巡してわからないキーワードを可能な限り減らす努力をすれば合格点は取れる。

-【固体1級】

択一式と記述式の混合問題で、50%以上の正答他の条件を満たせば合格。(合格率は40%前後)
他の試験同様、設問の意図するところを理解する読解力と、簡潔な文章で解答文を書く作文力は必要。
非線形静解析分野の問題が主であるが、多くの数式が登場するため正攻法の勉強ではかなり厳しい。
2級と同様、標準問題集から類似問題が出題されるため問題集の読み込みは必須である。
ただ、業務でCAEツールを使ったシミュレーションの経験があれば、非線形解析や接触解析、伝熱解析あたりはむしろ内部で何をやっているのかの理解が深まるので勉強の意義は大いにある。


 

[参考文献]

日本機械学会イノベーションセンター計算力学技術者認定委員会(2017)  “計算力学技術者1級 標準問題集2 第9版” 日本機械学会
日本機械学会イノベーションセンター計算力学技術者認定委員会(2016)  “計算力学技術者2級 標準問題集1 第9版” 日本機械学会