サイズ関連用語と定義

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サイズ関連用語と定義に関する解説です。

 サイズに関連する用語は、JIS B0401-1, B0420-1, B0672-1などで規定されています。
 例えば、以前は寸法公差と呼んでいたものが「サイズ公差」に、また基準寸法と呼んでいたものが「図示サイズ」に、と言ったように、呼び方が変更になっていることはまだあまり浸透していません。

 この記事では、現在の用語が公差付き寸法表記のどの箇所に該当するのかを示してあります。
 (JISの用語はISOの和訳であることが多いため、参考として英語表記も入れてあります)

 

 また、JISにおけるサイズ形体の定義は、「大きさ寸法又は角度寸法によって定義される形体(JIS B0672-1)」あるいは「長さ又は角度に関わるサイズによって定義された幾何学的形状(JIS B0420-1)」ですが、この大きさ寸法などの「寸法」の定義の位置付けがわかるよう、図例と共に示してあります。

 現状JISは、規格番号によって言葉の定義に微妙な違いがあります。
 これは、JISが参照しているISO規格の制定年次が厳密に統一されておらず、またISO自体が比較的頻繫に改訂されていることにも起因しています。

 長さ寸法には、位置寸法と大きさ寸法がありますが、2つの形体間の距離という定義もある(Z8317,8318)ため、その概念がわかるような図も入れてあります。

 ちなみに、寸法(dimensions)とは、形体のサイズ(長さ、角度)を測って得られた数値のことです。

 

 

<参考文献>

山田 学 (2017) “図面って、どない描くねん! LEVEL2 第2版” 日刊工業新聞社
山田 学 (2021) “グローバル図面(新ISO準拠)って、どない描くねん! ” 日刊工業新聞社