ワイヤーハーネス可動範囲

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 二つの端子間を接続するワイヤーハーネスに弛みがある場合の、可動範囲の式を求めます。
 2点間を結ぶワイヤーの長さは不変なので、可動範囲は端子間距離を焦点間距離とした楕円となります。

 実設計でも、ハーネスの引き回しで意図せぬ箇所で引っ掛かるとか挟み込むといったトラブルがあるので、ハーネス長さを決める際は事前にこのような検討を行なって、楕円内に突起物などがないことを確認することも必要でしょう。


 なお、空間で評価する場合は回転楕円体で考えます(3DCAD上で回転楕円体のPartを作って配置検討する、ということはよくやられる手法です)。
 電子機器における、絶縁距離の確保のための検討にも有用な考え方です。

 

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 OPEOミニセミナー 「たるませたワイヤーの動き」