厚肉円筒の応力と変位
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厚肉円筒の応力と変位量について、その計算式の導出手順を解説しています。 圧力容器の許容応力の見積りのほか、別掲の圧入計算の基本式ともなります。 なお、内圧のみを受ける薄肉円筒の場合は、r2=r1+dt、(dt)2≒0、P2=0 として計算式を整理すると、既知の公式、 余談ですが、ここで紹介している微小扇形要素を用いた力のつり合いの考え方は、ベルトの有効張力の計算でも登場するものです。 |
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実設計では、許容応力を決めてから、それを超えない肉厚(最小肉厚)を求めたい場合があります。 記事の最後では、この最小肉厚を求める式についても紹介しています。 |
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<参考規格>
・JIS B8265:2024 圧力容器の構造-一般事項(附属書E)
<参考URL>
・厚肉円筒-技術計算製作所 (厚肉円筒の応力、変位)
・マリンエンジニアのための材料力学入門講座(その3) (厚肉円筒の応力、変位)
・内圧を受ける円筒胴(管)の応力/肉厚計算 (厚肉円筒の応力、変位)
・接合・溶接技術Q&A(溶接情報センター) (計算厚さの式の導出)
・内圧を受ける厚肉円筒に生じる応力(フープ応力) -製品設計知識 (検算用)
・Stress in Thick-Walled Cylinders or Tubes (検算用)
厚肉円筒の応力と変位 Excel
厚肉円筒の応力と変位を計算するExcelファイルです。
材質と材料をプルダウンから選択すると、対応したヤング率やポアソン比を自動設定します。
(材料データは自由に編集できます)
また、半径方向と円周方向の応力と変位量の分布のグラフも表示します。
revCより、最小肉厚を計算するシートを追加しました。
2025.3.3 更新 (revC→revC1)