JIS推奨はめあい公差と動的公差線図

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JIS推奨はめあい公差と動的公差線図に関する解説です。

 はめあい公差は、JIS(B0401-1)で規格化されています。
 穴と軸の嵌合の場合、それぞれに適切なはめあい公差クラスを設定しますが、ここでは特にすきまばめの場合の、JIS推奨公差クラスに基づいた公差設定と動的公差線図作成を行なえる、Excelシートを紹介します。

 

<参考規格>
・JIS B0401-1:2016 製品の幾何特性仕様(GPS)-長さに関わるサイズ公差のISOコード方式-第1部:サイズ公差,サイズ差及びはめあいの基礎
・JIS B0023:1996 製図-幾何公差表示方式-最大実体公差方式及び最小実体公差方式

 


 

JIS推奨はめあい公差と動的公差線図Excel

 このシートでは穴基準と軸基準の各々の推奨はめあい公差と、穴、軸それぞれに幾何公差(真直度)が指示されている場合の動的公差線図を作図する機能が付いています。
 最大実体公差方式(Ⓜ)を適用する場合の穴、軸上側の三角形領域が “ボーナス公差” と呼ばれる公差緩和領域です。

 空色の網掛けセルで数値入力もしくはリスト選択をします(推奨公差クラスにない組合せはリスト表示されません)。
 直径500mmまでの公差等級に対して計算します。

 revDからの変更点は次の通りです。
 ・許容差の単位をμmからmmに変更
 ・最大実体サイズ(MMS)/最小実体サイズ(LMS)/最大実体実効サイズ(MMVS)を表示
 ・動的公差線図の横軸の単位を、実寸法表示に変更

 

 

2024.12.23 更新 (revC→revD)