ねじ締付けトルク

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 ねじの締付けトルクの計算に関する解説です。

 トルク係数は、ねじの締付けの効率を表す指標で、この値が大きいほど、所望の締付け力(軸力)を得るための締付けトルクが大きくなります。

 この記事では、トルク係数の理論計算式の導出からJISの式の意味までを説明しています(計算式の一部は、技術計算製作所の記事を参考にさせていただきました)。

 なお、座面摩擦直径 Db の算出方法には2通りあります。
 これについては、別掲の摩擦クラッチの記事を参考にして下さい(有効径の定義式)。

 一例として、六角穴付きボルトの呼び径とトルク係数の関係を示したのが右のグラフです。
 座面の摩擦係数 μb を固定して、ねじ面の摩擦係数 μth を変化させたときの比較をしています。

 

 資料の最後に参考として、構造的にねじと似ているウォームギアのギア効率の計算式導出の手順を解説しています。

 本記事記載の計算手順に基づいた、Excel計算シートも添付してあります。

 この記事に関連した動画をYouTubeで公開していますので、参考にしてみて下さい。

 

<参考規格>
・JIS B1083:2008 ねじの締付け通則
・JIS B0205-1:2001 一般用メートルねじ-第1部:基準山形
・JIS B1180:2014 六角ボルト

<参考資料>
ボルト締め付けトルクと軸力の関係

<参考動画>
OPEOミニセミナー10 ねじの締付け

 

 


 

 

 


ねじ締付けトルク計算Excel

<Excel計算シートの簡単な使用法説明>
 青の網掛けセルが入力欗で、プルダウンからの選択または数値を入力します。
 座面関連数値は六角ボルトの場合、内部で自動計算します。
 計算方法は、JIS(B1083)準拠と厳密解の2通りを選択できます(但し両者で大きな差はありません)。

 

 


2025.5.13 更新 (revH→revH1)

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