切下げ限界歯数
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歯車の歯数が少なくなると、歯切りの際にラック工具などの工具刃先により、歯形のインボリュート曲線の歯元側が切り取られる現象が発生します。 切下げは、歯元の歯厚が薄くなることによる歯の強度低下や、かみ合い率の低下の要因の一つになります。 なお、理論上の切下げ限界歯数は18(←17.1の切り上げ)ですが、実用上は14まで許容できるとされています。 |
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〔参考〕 右のグラフは、インボリュートとトロコイドの交点位置の半径と基礎円半径の差(ri – rb)を縦軸にして、その値(すみ肉開始位置変化量)が歯数の増減に伴い、どのように変化するかを示したものです(交点位置の算出は別掲の 歯形曲線上の点の座標 の記事を参考)。 図中、理論切下げ限界歯数(赤破線)より右側は、インボリュートとトロコイドが接線連続している領域で、交点(接点)位置は歯数の減少に伴い基礎円に近づいていきます。 |
<関連ページ>
・歯形曲線上の点の座標
<参考規格>
・JIS B0102-1:2013 歯車用語-第1部:幾何形状に関する定義
・JIS B1759:2019 プラスチック円筒歯車の曲げ強さ評価方法
<参考資料>
・小原歯車工業㈱ 歯車技術資料