2次曲線の一般式

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 2次曲線の一般式の解説です。

 2次曲線には楕円(ellipse)、双曲線(hyperbola)、放物線(parabola)がありますが、これらの形を決めるための係数と、位置や傾きおよび接点を求める式の導出手順について説明しています (連立方程式を解く際は、Excelの行列関数を使えば簡単にできます)。

 右図上は一般形の楕円の例ですが、これを原点を中心とした標準形にするためには、
  (原点への)並進移動 → (原点回りの)回転移動
の2つのステップ(座標変換)を行います。
 逆に、標準形の2次曲線は、上記と逆のステップをふめば指定した位置と角度の曲線に変換できます。

 なお、2次曲線の一般式、
  Ax2+Bxy+Cy2+Dx+Ey=1
において、
  B=0 → 回転角ゼロ
  D=E=0 → 並進移動量ゼロ
とすれば、標準形になります。

 記事の終わりでは、1/7楕円と呼ばれる興味深い現象(1/7=0.142857…の循環節の数列を座標とした楕円がただ1つ決まる)についても紹介しています。

 ちなみに、1/13(=0.076923…)の場合は双曲線となります(右図下)。

 

 

<参考URL>
One-Seventh Ellipse (Wolfram MathWorld)