インボリュート曲線

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 インボリュート曲線の式の解説です。

 インボリュート曲線(伸開線)は、円を任意の位置で分割した円弧を、弛ませることなく引き伸ばしていったときに、端点が描く軌跡です(右図)。

 右図で、
  tan(α) = rbθ / rb = θ
  θ = α + invα
の関係があるため、これらの式を整理すると、
  tan(α) = α + invα
 これより、
  invα = tan(α) – α
となり、この invα のことを、インボリュート関数と呼びます。
 インボリュート関数は、角度αから一意の角度を返す関数です。

 インボリュート曲線は、媒介変数形式の式で表されます。
 この表記方法にもいくつか種類がありますが、基本は基礎円(インボリュートの基準となる円)の半径 rb と、伸開角度 θ を用いた形となります。