分散の加法性

5,608

 

分散の加法性に関する解説です。

 分散の加法性は、特に二乗和平方根(RSS)を用いた公差計算を行う上での、重要な基本法則です。

 これによれば、異なる母集団(例えばロット違い、部品違いなど)全体の分散は、各々の分散を足し合わせたものと等しくなります。
 また、この法則は母集団の確率分布形態(正規分布、一様分布など)によらず成立します。

 分散の加法性は、独立した正規分布に従う複数のデータ群を足し合わせたデータもまた正規分布に従う、という正規分布の「再生性」という性質とも関係します。
 この性質を利用して、分散の平方根である標準偏差と公差値を関係付けることで、バラつきの統計的処理が可能となります。

 


 


 

キーワード
平均値,標準偏差,二乗和平方根,σ