共通公差域 (CZ) 

74,723

 

共通公差域(CZ)の意味と使い方についての解説です。

 CZが指示された面には、相手部品がガタつきなく安定して取り付くことを、設計意図として期待しており、加工もそれを踏まえて同一工程、段取りで行なわれることが望ましいです。

 共通公差域の基本的な考え方は、それが指示された形体(面や中心線)が、元はあたかも単一の形体であったかのような、共通の幾何特性(姿勢や位置)を有する、というものです。
 ISO(1101)の解説では、それら形体間には、明示的あるいは暗黙的なTED(理論的に正確な寸法)が与えられる、とされています。

 実設計では、このCZ指示を適用することが相応しいケースも多いため、記号の意味するところを理解し、効果的に使用するとよいでしょう。

 

<参考規格>
・JIS B0420-2:2020 製品の幾何特性仕様(GPS)-寸法の公差表示方式-第2部:長さ又は角度に関わるサイズ以外の寸法
・ISO 1101:2017 GPS-Geometrical tolerancing-Tolerances of form, orientation, location and run-out

 


 


 

キーワード
フィーチャ,common zone,combined zone