補助形体インジケータ

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補助形体インジケータ(Auxiliary feature indicator)の意味と使い方についての解説です。

 補助形体インジケータ(標示記号)は、形体の幾何公差の評価方向を明示的に示すために、幾何公差記号とともに使用される記号です。
 種類は4種類で、交差平面/姿勢平面/方向形体/収集平面インジケータとなります。

 見た目には、幾何公差値を記入する枠のない公差記入枠(tolerance indicator)に似ており、識別記号|幾何公差記号|参照データム文字のセットで構成される記号です(右図)。

 従来は、暗黙的に公差の評価方向が決められていましたが、最近のISO規格では3D図面も視野に入れて、評価方向に関するあいまいさを取り除くように、新しい記号が追加されています。

 

<参考規格>
・ISO 1101:2017 GPS-Geometrical tolerancing-Tolerances of form, orientation, location and run-out