JIS/ISOとASMEの相違点

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 JIS/ISOとASMEでは、形体定義に関する基本的な考え方に違いがあります。
 JIS/ISOは、図面上に特に指示のない限り、形体のサイズと幾何特性は別々に扱われる「独立の原則」が適用されますが、ASMEではそれらは相互に影響し合うという「包絡原理」が適用されます。

 ポイントとなるのは、サイズのばらつきと許容される幾何偏差(中心線/面の曲がりなど)の関係にありますが、この記事では例を挙げて簡単に解説しています。

 なお、ASMEの包絡原理は、サイズ形体に対して適用されるもので、別に幾何公差が指示されている場合はそれに従います。

 

<参考規格>
・JIS B0024:2019 製品の幾何特性仕様(GPS)-基本原則-GPS指示に関わる概念,原則及び規則
・ISO 1101:2017 GPS-Geometrical tolerancing-Tolerances of form, orientation, location and run-out
・ASME Y14.5-2018 Dimensioning and Tolerancing