最大実体公差方式と機能ゲージ
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■最大実体公差方式と機能ゲージに関する解説です。 最大実体公差方式(MMR:maximum material requirement)は、はめあい部品の歩留まり改善と、検査の簡略化によるコストダウンを図るための指示方法です。 これは、形体のサイズ(例えば軸径)が、体積が小さくなる方向に仕上がるのに対応して、幾何公差(例えば真直度)の公差域の拡大を認めることで、部品の不適合品率を下げる、すなわち歩留まりを上げることが可能となる方式です。 検査は通常、限界ゲージ(通り止まりゲージ、Go/No Goゲージ)および機能ゲージと呼ばれる、部品の合否判定用の治具を用いて行われます。 なお余談ですが、MMRの原意は「最大実体要件」です。 |
<参考規格>
・JIS B0023:1996 製図-幾何公差表示方式-最大実体公差方式及び最小実体公差方式
・ISO 2692:2014 GPS-Geometrical tolerancing-MMR,LMR and RMR
キーワード
工程能力,最大実体サイズ,最大実体状態,最大実体実効サイズ,最大実体実効状態,MMS,MMVS