独立の原則

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独立の原則に関する解説です。

 独立の原則は、ISOやJISにおける幾何特性仕様の基本的考え方ですが、規格書を見ても少し分かりにくいところがあるため、簡単な図例を作って解説しています。

 精度が要求される箇所に、厳しい公差を設定することは普通に行われますが、公差を厳しくすることが、必ずしもその部品の仕上がり状態を設計意図通りにするとは限らない、というのが独立の原則の意味するところです。
 独立の原則を意識した公差設定を怠ると、試作では問題なくても、量産段階で品質トラブルに見舞われる事態になりかねません。

 

<参考規格>
・JIS B0024:2019 製品の幾何特性仕様(GPS)-基本原則-GPS指示に関わる概念,原則及び規則
・ISO 1101:2017 GPS-Geometrical tolerancing-Tolerances of form, orientation, location and run-out

 


 


 

キーワード
JIS B0024,JIS B0420,GPS,形体,真直度,サイズ公差,幾何公差