普通幾何公差

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普通幾何公差に関する解説です。

 普通幾何公差は、図面上特に指示のない箇所に暗黙の幾何公差指示を与える方法で、JIS B0419:1991(ISO 2768-2:1989←廃止)で規定されています(ただし、下記【注意】を参照のこと)。
 この規格を適用するには、図面表題欄の中または近辺に、公差等級と共に規格番号を記載します。
  例) JIS B0419-K

 設計者にとっては、作図上の手間が省け便利と言えますが、この規格の運用に当たっては、事前に加工メーカーとの加工精度や実力管理に関する取り決めを行うことが重要です。


【注意】
 ISOでは普通幾何公差に関する規格は既に改訂されており(ISO 22081:2021)、使用される幾何公差は「面の輪郭度(surface profile)」のみになっています。
 したがって、対応JISもいずれ改訂されることになると思われるため、本記事の内容はあくまでも参考程度に捉えておいて下さい(現在は、国内でのみ通用する、JIS独自の
規格となります)。

 

<参考規格>
・JIS B0419:1991 普通公差-第2部:個々に公差の指示がない形体に対する幾何公差
・ISO 22081:2021 GPS-Geometrical tolerancing-General geometrical specifications and general size specifications

 


 


 

キーワード
JIS B0419,JIS B0405,公差等級,公差表,除去加工